約 2,020,154 件
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4337.html
32 名前:サイト×アンリエッタ[sage] 投稿日:2006/11/07(火) 00 24 59 ID 3+OOSXmo アニエス…感謝します… 既に夜が始まる時間となっていた。アンリエッタは街の灯りと、妖しげな雰囲気に飲まれそうになりながら、小さな路地を駆けていく。 長く美しい髪を結い、長袖のブラウスにコートを羽織れば、近付かれない限りそうそう一国の女王とはわからないだろう。 大衆に紛れるには美人過ぎるのだが、そんな事を考えずアンリエッタは傍らの男の袖を引っ張り、夜の街へ駆け出していた。 「嘘みたい…またこんな事が出来るなんて…」 はやる気持ちが声に出ている。サイトは少々たじろいでいるのだが、 いつも苦労してるもんな… と思い、相変わらず腕を組んでいる相手に流されるままでいた。 今夜はアンリエッタの息抜きとして、アニエスが気を利かせたものだ。つまり、デート。 サイトが相手となったのは当然、アニエスが二人の仲を知っていたからであり、アニエスが色々思案した結果、アンリエッタに一晩の自由が与えられたと言う事だった。 落ち着いた見た目とは裏腹に、アンリエッタははしゃいでいるようでなかなか足を止めない。 この時間に開いている店など「そういう店」しかないせいか、どの店も妖しく輝いて見えるのだ。 「ひ、姫様、ちょっと落ち着きましょうよ!」 「今はその呼び名はいけません!アンです!」 アンリエッタはやっと足を止め、サイトの方を振り返った。目は少女の様に輝いているのだが、その口調は強い。 「で、でもそろそろこの辺で落ち着きたい…」 「…え?」 肩で息をしながらサイトは周りを見渡し、自分の言った事の、アンリエッタがどう捉えたかの意味を悟った。 周りは、「そういう」宿。窓から漏れる光は恋人達をその気にさせる、そんな通り。 「サイトさんったら…もう…」 アンリエッタは手を頬にあて、恥じらうように視線を向けた。 「…いいですけど…しちゃうん…ですか?」 「あ、違う!そーじゃなくて!」 「…そーじゃなくて?」 まんざらでもなさそうな顔をひっこめ、オウム返しに問う。 「その…ゆっくり二人きりで夜の街を歩くのも…いいと思いますよ?」 「…そうですわね。すみません。あなたにお任せしますわ」 アンリエッタはペコリと頭を下げると、体を寄り添わせた。 本当の所はサイトと一緒ならばどこでもいいのだ。 サイトは緊張しながらアンリエッタの肩を抱き、複雑に入り組んだ道へ向かって行った。 代わりにはなれませんが…アン様…続きますorz 59 名前:サイト×アンリエッタ[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 00 31 40 ID GQhirUNz 32 「アン?寒くない?」 「ええ。サイトさんのお陰で…」 アンリエッタはサイトのコートの中に入って歩を進めていた。 温かなサイトの体温を感じ、うっとりとした瞳で身を寄せている。 愛しい人と、街を歩く始めての経験に酔っていた。 開けた場所に出た。広場の中央には噴水があり、その水に月が歪んで見える。 少し高い場所なのか手すりが存在し、その向こうには、もうすぐ寝静まろうとしている街が見えた。 少しだけ水の散る噴水の周りを通り過ぎようとした時、アンリエッタがふと、足を止めた。 「…サイトさん?」 「なんですか?」 「何か聞こえません?」 二人が行こうとした道とは別の細い路地から、確かに、何かくぐもった音が聞こえた。その道の方に目をやると、闇で塞がっていてよく見えない。 「なんですかね?」 「ちょっと…覗いてみましょうか…」 アンリエッタの好奇心が勝ったのか、サイトの腕を引っ張る様にしてその闇の中に進んでいく。 少しずつその音…声がはっきり聞こえて来た。 突き当たった所にもう一つ曲がり角があり、そこから首だけを出してその先を覗いた。 60 名前:サイト×アンリエッタ[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 00 33 07 ID GQhirUNz しばしそれを見た後、二人は急いで噴水の前まで引き返した。 二人「は」何もしていないのだが、お互いが動揺した事はわかる。 「すごかった…ですね…」 「俺…まだまだ…」 サイトは今までの、自分がアンリエッタとして来た「コト」を振り返った。先程、暗がりで見たカップルと比べて。 あれが…大人の… スゴいキス。それがサイトの感想だった。 男女が外で、というのは珍しい話では無い。彼等からすれば世界は二人の為にある様なモノで、周りが見えていないのも仕方が無いだろう。 ただ、まだ少年少女とも言えるこの二人には衝撃的な光景だった。 女の方はされるがままに体を任せていたが、その声には明らかな艶があった。 男の方は女を抱きすくめたまま唇を重ねていたが、その絡みが、サイトたちとは比べ物にならないほど激しかった。 サイトがぼんやり回想していると、アンリエッタが近付いて来た。 どこか遠慮がちで、情熱を秘めた瞳。上目使いは大抵、彼女が男女としての何かを求めた時の瞳だ。 「サイトさん…?」 「…?」 「私たち…まだまだですね…」 「…はい」 サイトは自分の、アンリエッタの愛し方が先程のカップルに比べて余りにも拙すぎるので、 アンリエッタをがっかりさせたのだと思った。が、アンリエッタの瞳は何かに目覚めたかの様に輝いている。 「サイトさんも…うまくなりたいのでは?」 「…はあ…」 アンリエッタが何を言いたいのか、サイトは図りかねていたが、アンリエッタはそのまま、小さな声で言葉を続けた。 「だから…ですね…」 「はい?」 「その…」 「…何ですか?」 「…練習…しませんか…?」 「…」 「私が相手になりますから…サイトさんは思う存分練習して下さって結構です…」 217 名前:サイト×アンリエッタ[sage] 投稿日:2006/11/10(金) 23 10 42 ID BmFC3LZc 60 「ん…」 「ふぅっ…」 深夜と言われる時間になっていた。 朝帰りをアンリエッタは認められていたが、流石にいつまでも外で…と言うわけには行かないだろう。 例え着込んでいようとも、服の隙間から入る寒気は冬を感じさせ、外で夜を越せば死んでしまうかも知れない。 それでも二人は街を見下ろせるベンチに座り、噴水の音を聞きながら、延々とその行為を続けていた。 「あ…少し上手くなりましたね…」 「姫様…わかるんですか?」 「ええ…だって…」 唾液で濡れた、薄桃色の唇をなぞった。 「サイトさんで…いっぱいって感じがします…」 「…んっ」 サイトは何度も、唇と唇をふれ合わせた。その一回一回が、深く、長いキス。 例え下手でも、舌を絡めようとすれば絡め返して、唾液を送りこめばコクリと飲み干した。 アンリエッタの懸命な「お返し」に、サイトの方が魅了される。 「…おい…し…」 「まだ…しても?」 「もっと…いいですよ…」 サイトに唇を支配されている事。それがアンリエッタには嬉しかった。 サイトに何もかも捧げたくて、仕方がないのだ。 サイトの片手が、服越しにアンリエッタの胸に触れた。美しい膨らみの形をその手が崩していく。 ガマンできない… 手は、その欲望に応える様にアンリエッタの胸を弄ぶ。 ふいに、突起の部分を布越しに擦ると、アンリエッタの動きが止まった。 「…ふぅっ」 硬さを帯びていくソコを、サイトは何度も弄っていく。 「サ…サイトさん…」 耐えきれず手で押しやり、アンリエッタは距離を離した。 紅くなった頬。 濡れきった唇。 何よりもすぐに反応してしまった胸が、アンリエッタに取っては恥ずかしかった。 服の中ではピンと張ってしまった、その突起をサイトに気づかれている。 「あ…ゴメン」 「もう…」 少し怒った様な表情を見せ、平静に戻ろうとした。しかし、胸の高鳴りと、相手が欲しいという欲望が止まらない。 遠慮がちに呟いた。 「…早く宿を探しましょう…」 「え?」 「私も…その…だんだん我慢できなくなってしまって…早く愛して頂きたいのです…」 「…」 「こ、今宵も存分にお相手して下さいますか?」 「…ええ」 「どうか好きなだけ…よろしくお願いします…」 胸を高鳴らせて、今夜の自分を「お願い」した。 続く?終わり?…悩んでますorz
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7546.html
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第72話 ヤプールの罠! 赤い雨の死闘 円盤生物 ブラックテリナ 円盤生物 ノーバ 高次元捕食体 ボガール 頭脳星人 チブル星人 登場! ヤプールの尖兵として、無数のテリナQをばらまき、何万人もの人間を殺人鬼に 変えた恐るべき怪獣、円盤生物ブラックテリナ、こいつを倒さない限り、テリナQの 汚染はアルビオン全体にとめどもなく広がり、やがてはこの巨大な浮遊大陸全土が 意思を奪われたゾンビの群れに占領されてしまう。 才人とルイズは、同じように取り付かれてしまったキュルケたちを救うためにも、 これまで散々やりたい放題をしてくれたヤプールに思い知らせてやるためにも、 怒りを込めて変身した。 (ヤプールめ、まさか円盤生物まで復活させているとは……だけど、正体が わかったからにはつぶさせてもらうぜ!) (よくもひどいめに合わせてくれたわね。この恨み、みんなの分も合わせて、 百万倍にして返してあげるわよ! そうでしょう?) (ああ、ヤプールがなにを企もうと、すべて粉砕してみせる。いくぞ!) 二人の意思を受けてウルトラマンAは、無感情に悪魔のプログラムを進める 漆黒の巨大貝に、ためらうことなく挑みかかっていった! 「ヘヤァッ!」 エースは、草原から再び飛び立とうとしているブラックテリナを捕まえて、もう一度 地面に引き摺り下ろした。 「デヤッ! ダアッ!」 そのまま、押し倒したブラックテリナへ向けてエースは枕を殴りつけるように、 パンチとチョップを叩き込んでいく。なにせ、ブラックテリナは全長こそ七八メートルと かなりの長さを持つが、二枚貝に触手がついたような体形からもわかるとおりに、 全高はエースのひざくらいまでしかない。 しかし、いくら小さいとはいってもブラックテリナも怪獣である。貝殻を閉じた 状態ではエースの攻撃も充分な効力を発揮できずに、逆に先端に鋭い爪が 生えた触手を振りかざしてエースを襲ってきた。 「デャッ!」 ブラックテリナの触手に巻き込まれる前に、エースはバックステップで距離を とると、浮遊して貝殻を開いて、体内にある目でこちらを睨みつけてくる ブラックテリナに構えをとった。普通、二枚貝に目玉はなく、精々光を感覚的に 検知することしかできないが、こいつは普通の貝でいえば内臓に当たる ところに人間のような眼球が二つついているという、他に類を見ないほど おぞましい姿を持っているのだ。 体当たりを仕掛けてくるブラックテリナを、エースはがっちりと捕まえると、 そのままさらに人のいない方向へと投げ飛ばした。 「デヤァァッ!」 森林地帯へ、木々をへし折りながらブラックテリナは転げながら墜落する。 このまま草原で戦い続けていたら、ブラックテリナに操られた人々を巻き込んで しまいかねないから、エースは足元を気にして満足に戦えないのだ。 そのため、その心配さえ取り除いてしまえば容赦する必要はない。 「トオッ!」 森の中から浮遊してくるブラックテリナへ、エースは走る。 しかし、ブラックテリナも貝殻を開くと、体内から火花を噴き出して森に 引火させ、山火事を起こしてエースを近寄らせまいとしてきた。 (エース、消火しよう) (ああ) 接近を阻む炎の壁に向かって、エースは両手を突き合わせて向けると、 その先から消火剤を強烈な勢いで噴射した。 『消火フォッグ!』 消防車の何百倍という水量の放出に、山火事もみるみるうちに消えていく。 (ようし、今だ!) むき出しとなったブラックテリナへ向けて、再度エースの攻撃が始まる。 炎が消えても、なおも触手を振り回して接近させまいとするブラックテリナへ 向けて、突き出したエースの両手の先からひし形の光弾が発射された。 『ダイヤ光線!』 五連続で発射されて光弾は、爆発を起こしてブラックテリナの表面を焼き、 何本かの触手がちぎれとんだ! 「ヘヤァッ」 チャンスは逃さず。残った触手の攻撃をかいくぐり、ブラックテリナの本体を狙う。 しかし貝殻を閉じた状態ではこちらの攻撃も効かないために、エースは 奴が殻を閉じて本体を防御する前に、その間に手を差し入れてこじ開けようとする。 「ヌォォッ!!」 渾身の力で、閉じようとあがくブラックテリナの力をねじ伏せて、 殻の中に隠された本体が徐々に白日にさらされていった。 (ようし、そのまま本体をやっつけてしまえ!) ブラックテリナは貝の形をした怪獣であるために、貝殻の中身は内臓が むき出しであり、内部の防御力は皆無に等しい。実際、レオと戦った ブラックテリナも、空中攻撃で善戦したものの、貝殻を無理矢理こじ開けられた あとで内臓をつぶされて倒されている。 だが、ブラックテリナには、生物兵器として改造されて感情はなくても、 生命の危機に瀕して自らを守ろうとする生物としての本能は残っている。 こじ開けられそうになる寸前、触手でエースの気を一瞬引いた隙に、 その巨大な貝殻を閉じてエースの左腕を挟み込んでしまったのだ! 「グォォッ!」 まるで巨大な万力に締め上げられたかのように、エースの左の 腕に激痛が走る。その光景には、安全のために通常は感覚を 切ってあるはずの才人とルイズでさえ、精神の顔を引きつらせて しまったほどだ。 (やばい、早く引き抜いてくれ!) (だめだ、食い込んでいて抜けない!) エースは全力で引っ張るが、ブラックテリナの貝殻は深く食い込んでいて 抜ける気配がない。しかも、右手だけではこじ開けるのに力が足りない。 このままでは、骨をへし折られるか、悪くすれば腕を挟み切られてしまう。 才人は、なんとかしてブラックテリナの弱点はないものかと考えるが、 そうすぐには思いつかない。しかし、ここでルイズはブラックテリナの形を 間近で見て、ふとあることを思い出した。 それはしばらく前のこと、学院で才人に得意げに料理を食べさせる シエスタを見て不愉快になり、衝動的に厨房に駆け込んだとき、ちょうど そこでは貝料理を作っていた。もちろん、知能指数と頭のよさは関係ない というふうに、考えなしにルイズは「わたしに料理を教えなさい!」と、 コックに詰め寄っていったのだが。 「えー、ではこのオオホタテ貝ですが、こういうふうに殻をがっちり 閉じていますので、そこで隙間から包丁を差し込んで貝柱を切れば……」 「もういいわ……」 そこで、生の食材を調理する現場の生々しさに負けてしまったルイズは 速攻でギブアップしたのだが、後になって思い起こすと情けないこと この上なかったので、迷惑かけたおわびとしてシエスタに菓子折りを 届けてもらったのだが、嫌な記憶というのは強く印象に残るものである。 ただし、嫌な記憶=無駄な記憶という方程式は成り立たない。 (そうだ、貝柱よ! 貝柱を切れば貝は閉じられなくなるわ!) そうか! と、エースの脳裏に希望の光がきらめいた。ブラックテリナとて 貝には違いない。その急所は! 「デヤァ!」 ブラックテリナの尾部、上下の貝殻が接着している箇所に狙いを つけると、エースは右手にエネルギーを集中させて、白く輝く丸い カッターを作り上げた。 『ウルトラスラッシュ!』 エースは、ウルトラマンの八つ裂き光輪と同じ形の円形ノコギリを 整形すると、通常は投げつけるそれを手持ちの刃物のように、 直接ブラックテリナの尾部に向かって振り下ろした! 「ヘヤァ!」 光のカッターと、硬い貝殻がぶつかりあって火花を上げる。 だが、カッターの刃の先端は、確かに殻のつなぎ目の隙間を抜けて、 その奥にある貝柱に致命的な傷を刻み付けていた。 (開いた!) その瞬間、これまで強烈な力で閉じようとしていたブラックテリナの 貝殻が、まるでゴムの伸びたカスタネットのようにだらしなく口を 大開きにした。当然、今がチャンスだと、エースはすぐさま左手を引き抜いて、 もはや決して殻を閉じることはかなわずにもだえるブラックテリナを持ち上げて、 力いっぱい空高く投げ上げた。 「トォォッ!」 バランスをとることができずに、ブラックテリナは回転しながら どんどん高く飛んでいく。 (とどめだ!) これまでだ。エースは飛び上がっていくブラックテリナを見据え、 もう地上の人々に影響を及ぼさないだけの高度に上がったと 確信すると、上空めがけて両腕をL字に組んだ! 『メタリウム光線!!』 輝く光が立ち上り、吸い込まれるようにブラックテリナへと直撃した。 その、圧倒的な光の力の前には、身を守るもののなくなったブラックテリナの 本体は到底耐えられない。閃光とともに、体内に収納していた数万のテリナQを 燃え盛る火花にして振りまきながら、黒い殺し屋は火炎に包まれて、木っ端微塵に 爆裂して消え去った! (やった!) (よっしゃあ!) 燃え尽きたブラックテリナの最期に、ルイズと才人は同時に喝采をあげた。 エースは、まだしびれる左腕を押さえて、じっとブラックテリナの燃え滓の 煙を見つめている。 (さすが、かつてはレオを苦しめただけはある。意外にてこずってしまった) 円盤生物と戦うのはこれが初めてだが、超獣とはまた別種の怪獣兵器の 威力には、エースも穏やかならぬものを感じていた。 けれど、これで少なくともキュルケたちや、平民たちを操っていた本体が 死んだために、テリナQも効力を失い、洗脳も解けたはずだ。見下ろすと、 平民たちが怪訝な顔で、きょろきょろとしながら立ち尽くし、彼らにとっては 突然現れたはずのエースの姿に驚いている。 また、時を同じくして、アルビオン中にまかれたテリナQも同時に機能を 停止し、取り付かれて刃物を振り上げたり、馬車を暴走させていた人々も すんでのところで正気を取り戻していた。むろん、アイが持ってかえって ティファニアに預けられたものも同様で、彼女は子供たちが昼寝をしている 寝室に、なぜか包丁を持って立っている自分の姿にきょとんとしていたが、 あと一分遅かったら……まさに間一髪だったことを、知るよしもなかった。 シルフィードの姿は見えないが、彼女たちのことだからまず無事だろう。 あとは、兵士たちにかかったほうの洗脳だが、それはエースよりも 才人たちで動くほうがやりやすい。 これで、やるべきことはすんだと思ったエースは、空を見上げて 飛び立とうとした。 そのとき! 「ヌワァッ!」 突然、飛び立とうとしたエースの背後から、鞭のようなものが伸びてきて エースの首に絡み付いてきたのだ。 (こ、こいつは!?) 鞭を掴み、振り向いた先に現れていたものを見てエースは愕然とした。 例えるのならば、巨大な赤い照る照る坊主、球形の頭にうつろな 穴で口と目を描き、垂れ下がった布のような体の左手側から鎌の ような武器を覗かせ、右手側から伸びてくる長大な鞭のような触手が エースの首へと絡み付いている。 その、数百数千ある怪獣の中でも、他の追随を許さないシンプルかつ 不気味なシルエットは、才人にブラックテリナ以上の衝撃をもたらした。 (円盤生物ノーバ! そんな、二匹目の円盤生物だってのか!?) 間髪いれずに襲い掛かってきた円盤生物の連続攻撃、そうだ、ウェールズを 操っていた張本人であるノーバも、この戦場に潜んでいたことを彼らは 知らなかったのだ。 そして、エースを掴んだままノーバは眼下の平民たちを見下ろすと、 その涙滴型の空洞状になった口から、真っ赤なガスを噴き出して、霧のように 彼らを包み込み、たった今ブラックテリナの洗脳が解けたばかりの人々を まとめて凶暴化ガスの餌食にしてしまった。 (ま、まさか……ブラックテリナは、最初から囮だったのか?) あっという間に状況を元に戻されてしまったことに、エースも才人も そうとしか思えなかった。考えてみれば、ノーバはメビウスと戦った個体も 自分の偽者のマケットノーバでメビウスのエネルギーを消耗させ、 そこを狙うというずるがしこい戦法を使っている。もちろん、ノーバの 能力ではブラックテリナとは違って、人間を凶暴化させられても 操ることはできないので、ブラックテリナがやられた場合の保険 という意味合いもあったのだろうが、暴徒をアルビオン中に溢れ かえらせようというヤプールの作戦からすれば、どちらでも問題は ないので、テリナQで派手に人間を操ってウルトラマンAの気を引き、 全力を出しつかせたところを狙っていたのだろう。 そんな、正々堂々とはほど遠い戦い方しかしないヤプールの やり口に、誇り高いルイズは怒りが爆発する。 (本当に、どこまでも卑劣で姑息な奴らねえ!) その怒りはエースにも伝わり、エースは腕に力を込めて、ノーバの 鞭を振りほどき、猛毒ガスで周囲を赤く染めていくノーバに構えをとった。 だが、エネルギーの減少だけはいかんともしがたく、エースの カラータイマーは無情にも点滅を始める。対して元気一杯のノーバは 鞭と鎌を振り上げて、その無機質な外見には不似合いな凶暴な 叫び声を上げてエースに向かってくる。 「シュワッ!」 鞭攻撃をかわして、ひらひらとした胴体にキックを打ち込むが、なんとも 手ごたえらしきものが感じられない。また、鎌での攻撃を右腕で受け止めて、 頭部へとパンチを打ち込んでも、のけぞりはするがまったく表情が変わらないので、 才人にしてもルイズにしても、まるでロボットかガーゴイルを相手にしているようで、 とても生き物を相手に戦っているとは思えない気味の悪さを感じ続けていた。 (こんな奴らと、レオは戦い抜いたのか) かつてMACステーションを奇襲して、おおとりゲン以外のステーションにいた 全隊員を殺し、次々に人間社会に潜入して、人々を騙し、利用し、地球侵略を 狙い続けた円盤生物群の恐ろしさを、エースは肌で感じ取っていた。 しかし、だからこそこんな奴らにこの世界を好きにさせるわけにはいかない。 エースは残り少ないエネルギーを両手に集中させて、ノーバに叩きつけた! 『フラッシュハンド!』 高エネルギーの電撃によるパンチやチョップには、さしものノーバの 手ごたえのない体にも焦げ目をつけて、引き裂くような悲鳴と共にダメージを 与えられていく。 けれども、ノーバが空に向かって叫び声をあげると、それまで夏空を 見せていた空が見る見るうちに暑い雲に覆われ、ぽつりぽつりと雨が 降り始めた。 (これは、赤い雨……) 血のように真っ赤な色をした雨が、たちまちのうちに豪雨となって、 世界を赤一色に染めていく。 そう、ノーバは照る照る坊主を模した姿をしているが、赤い雨を呼ぶ 能力はあっても晴れることは決してない。真紅に包まれた世界の中で、 エースと赤の世界の支配者との第二ラウンドが始まった。 しかし、赤い雨はノーバに元気を取り戻させはしたが、同時に奴自身にも 思いもよらぬ副次効果を呼んでいた。群集から離れた場所に不時着した おかげで、猛毒ガスの影響範囲から逃れられ、今まで気を失っていた シルフィードに乗ったキュルケやアニエスたちが、冷たい雨に体を打たれる 感覚で、目を覚ましていたのである。 彼女たちは、視界を覆い尽くす赤一色の世界に驚いたものの、雨音を 上回る轟音をあげて戦うエースの姿を認めると、すぐさまシルフィードを 飛び上がらせて周囲の状況を確認し、自分たちがどうするべきかを考えた。 「エースを援護しましょう。あたしたちの実力なら可能だわ」 最初に、もっとも簡単な意見を述べたのはキュルケだった。確かに、 メイジ三人が風竜に乗って戦う威力は大きく、以前にムザン星人を 倒した経験からも、彼女の自信は当然のものといえたが、それは 即座にタバサが否定した。 「無理、この豪雨の中では、炎は無力化されるし、土も風も威力は 半減する。むしろウルトラマンの邪魔になりかねない」 「あ、そっか……じゃあ、わたしたちにできることはないの?」 頭の回転は速いが、基本的に単純にものごとを考えたがる キュルケは行動に行き詰ったが、そこは戦闘指揮官として確かな 戦術眼を持つアニエスとミシェルが、すでに情報を分析していた。 「ミス・タバサ、この竜を王党派軍の先頭へもっていってくれ。 そこにウェールズと、この状況の半分を作り出したやつがいるはずだ」 アニエスは、最初に王党派軍を操っているものが、ウェールズの そばにいる参謀長であるであろうことを忘れてはいなかった。彼女は、 傷の治りきっていないミシェルに直接雨が当たらないように、自分の上着を 着せてやり、ミシェルも副長としての役割を考えて、アニエスの考えを補強した。 「幸い、竜などの幻獣は飛んでいませんし、この雨では対空攻撃の 精度も落ちるでしょう。むしろ、この雨は好機です。敵が念入りに準備を整えて 作戦を起こす奴ならば、恐らく自分の計画が成功するか見届けようとするでしょう。 そこを逃げられる前に勝負をかけましょう!」 むろん、ほかの誰にも依存はなかった。そうと決まれば、タバサは シルフィードをエースとノーバの戦いを避けて飛ばし、殺意を撒き散らして 広がりつつある群集と軍隊の上へと向かった。 「そういえば、ミス・ルイズとサイトくんは大丈夫かしら……」 ロングビルが、目を覚ましたときになぜかいなかった二人を気遣ってつぶやいた。 目覚めたあとで、まずはシルフィードで飛び上がって探したが、周りには 二人の姿はなく、あの二人のことだから無事だとは思っていたが、 やはり自分の生徒のことは気になるようだ。もちろん、その気持ちは この中の誰もが共通のはずだが、一番才人の身を案じているはずの ミシェルは力強く自らの思いを吐き出した。 「あいつは無事さ、きっとどこかでしぶとく生き延びていて頑張って、 あとでひょっこり顔を出してくるに違いないよ」 片目をパチリと閉じて、微笑む彼女の表情には、いつのまにか才人が ウルトラマンを信じるのと同じ輝きが宿っていた。 そのころ、本物のヒーローのようにミシェルの信頼を一身に受けているとは 知るよしもないが、才人はなおもウルトラマンAと共に戦っていた。 (光線が来るぞ!) ノーバの目が光ったと思った瞬間、才人は叫んだ。ノーバの武器は 猛毒ガスだけではない、その両眼から太いレーザー光線が発射されて、 寸前で回避したエースのいた先で、木々を十数本吹き飛ばす爆発を起こす。 「トォォッ!」 反撃のキックがノーバの頭を打ち、巨大なメトロノームのようにノーバの 体が大きく揺れ動く。こちらのエネルギーもとぼしいが、ここで負けるわけには いかないという才人たちの思いが、エースを支えていた。 そして、エースとノーバの戦いが激化しているのを横目で見ながら、 シルフィードは雨にまぎれて、ついに王党派陣営の本陣であったウェールズの 元へとたどり着いていた。 「王党派のVIPも当然のごとく全滅ね……ウェールズ皇太子は?」 シルフィードの下には、王軍の中核であったはずの将軍や騎士がやはり ゾンビのような無残な姿で徘徊している。昨日まで輝かしい栄光を見つめていた 彼らには悪夢だろうけれども、虚栄に釣られて集まった彼らの悪夢が 大勢の人々の悪夢に拡大する前に、事態を収拾しなくてはならない。 このゾンビの群れの中に、たった一人、したり顔で笑っているやつが いるはずだ、そいつを見つけ出さなくては。 「いたぞ、あれだ!」 最初に赤一色の風景の中から、唯一この惨状で平然と立っている人影を 見つけたのは、もっとも視力のよいアニエスだった。兵士たちを見下ろす 壇上に悠然と居座って、薄ら笑いながら、死兵となった大軍を眺めている 老人が、犯人でなくてなんだというのか。 さらにミシェルも確認して、壇上の老人のそばに、一人の豪奢な服を着た 青年が倒れているのがウェールズ皇太子その人だと断言した。レコン・キスタに 対する復讐心を、ノーバによって利用されるだけ利用されて、最後に全軍の 闘争心をかきたてるのに使われると、利用価値がなくなったとたんに ぼろ雑巾のように見捨てられ、ノーバが抜けて抜け殻のようになった その姿は、もはや凛々しかったかつての面影はどこにもなく、心の闇に とらわれ続けた者の哀れな末路のみをさらしていた。 「一国を統治する者として、情けない限りだな」 アニエスの酷評に反論する者はいない。彼の事情はどうであれ、彼自身の 心の隙が敵に付け入る暇を与え、このアルビオンを壊滅に追いやったのは 事実だからだ。 それに、ロングビルにとっては彼はかつて自分の一族を離散させた男の 息子に当たる。もちろん、親の恨みをその子に向けることは、彼らが自分たちに したことと同じということはわかっているが、その心中が穏やかなろうはずもなかった。 「皮肉なものですわね。私は王家の権勢を守るためにあなた方に追放されたけれど、 そのおかげで、こうして今はあなたの醜態を見下ろすことができます」 人生、なにがどう転ぶかわからない。ティファニアの件がなければ、 ロングビルもこの操り人形の一人にされていたかもしれないのだ。 かといって感謝する気は毛頭ないが、彼女もまたヤプールの道化に されていた過去を思うと、ウェールズを他人事だとは思えなかった。 彼女は、もし私やテファの父がまだ健在ならば、強い権限を持ち、有能で 忠実な太守であった彼らはクロムウェルなどにつけこまれる隙を与えずに、 もしかしたらこの反乱は未発に終わったかもと、そんな想像さえ浮かべていた。 「結局は、自分の手足を切り離して立っていられなくなった国の最後なんて、 ヤプールにつぶされなくてもこんなものなのかしらね」 有能な臣下や、忠臣の咎を攻め立てて追放し、ひたすら王家に媚を 売るものばかりが残れば、国は当然のように弱体化していく。もちろん、 それはウェールズの責任ではなく、先王ジェームズ一世の厳格な 法統治ゆえなのだが、その人間より法を重んじる厳格すぎる姿勢が、 かえって自らの足をすくったことになる。法は人を守るべきものであり、 支配するものではないはずなのに。 だが、それでもアニエスはアンリエッタ王女から賜った、ウェールズ皇太子を 救出するという任務を忘れてはいなかった。 「不本意であるが、王女殿下の命令だから助けてやる。それに貴様は、 こんな事態を招いた責任をとってもらわねばならんからな」 倒れているウェールズは、洗脳が解けただけであるから恐らく生きている。 ロングビルは多少しぶい顔をしたが、この内乱が終わったあとに国を迅速に 立て直すには、ウェールズが中核として必要であるとわかるので自分を納得させた。 それに、ウェールズもこの内戦が始まる前までは、本当に人望高い立派な 王子だったという。ただ軍事的、政治的才幹が乏しく、反乱を抑えられなかったのは 彼にも責任の一端がないとはいいきれないが、それも彼自身はまだ二十にも 届かない若年で、精神的に成熟しきっておらず、またアンリエッタ王女のように アニエスやマザリーニのような信頼できる副官もおらず、裏切りが続く中で 猜疑心の虜になっていったのは、人間として仕方があるまい。 目が覚めたら、ウェールズにとってはつらい現実が待っているであろうが、 そのときはトリステインのアンリエッタ王女が支援を惜しまずに、彼さえ その気になればトリステイン、アルビオンの両国に深い友愛が結ばれることも 充分にありえる。 それに、本当に許せないのは、そんな孤独なウェールズの心を道具のように もてあそび、数え切れないほどの不幸を撒き散らそうとしているものたちのほうだ。 彼女たちは、あれをやると目配せしあうと、赤い雨にまぎれて一気に上昇し、 死角から一気に老人めがけて急降下した! 『ジャベリン!』 空気中の水分、すなわち赤い雨を凝結させた真紅の氷の槍がタバサの 杖の先で瞬時に形成され、彼女はそれを真下の老人へ向かって勢いよく振り下ろした。 「やったか?」 ジャベリンが、老人の胴体に突き刺さり、枯れ木のような小柄な体がよろめき、 攻撃をおこなったこちら側を凝視してくる。それで、彼女たちは今度こそ一〇〇%の 確信を得た。胴体をぶち抜かれて、生きていられる人間などいるわけがない。 彼女たちはシルフィードから飛び降りてウェールズを回収し、さらに油断なく杖の先を 老人に向ける。 「おのれ、まだ生き残りがいたのか、小ざかしい虫けらどもが……」 参謀長だった老人は、胴体に氷の槍をつきたてたまま、憎憎しげにつぶやいた。 そこには、自らの立てた計画に従わなかった異分子に対する憎しみが満ちていたが、 そんなものに彼女たちはかまわず、キュルケが一笑のあとによく通る声で勝利宣言をした。 「人間をなめるから、そういうことになるんですわ。さっさと正体を現しちゃいなさい。 せめて楽にあの世に行かせてあげるわよ」 すると、老人はキュルケの挑発に激昂したかのように醜く顔を歪ませると、 その頭が見る見るうちに膨らんで、直径一メイルほどの大きな球体の下に目と口が ついた頭部に変形し、ついでジャベリンを打ち込まれた胴体は逆に見る見る縮小し、 クモの足のような触手がだらりと下がった。風船のような異様な姿の星人へと 変形したのだ。 アニエスが、キュルケがつばを飲んでその異形を睨みつける。 「それが、貴様の正体か」 「胴体は見せかけだったのね、どうりでジャベリンも効かないわけだわ」 頭脳星人チブル星人……それが、参謀長の正体。 こいつこそ、かつてウルトラ警備隊の時代にアンドロイド0指令という、子供を 洗脳して兵隊にする計画を立てた張本人であり、その準備の周到さと 人間の思考の盲点を突く悪賢さをヤプールに見込まれて、奴に雇われた 宇宙人の一人であった。 「油断しないで……」 タバサが注意を喚起すると、皆がそれに従った。これまでの経験から、 宇宙人はそれぞれ特殊能力を持っていることが多く、うかつに手を出せば どうなるかわからないからだ。 対して、チブル星人は奇怪な鳴き声を発しながらも、変身してからは一言も 人間の言葉を発しなかったが、奴の鳴き声に合わせるように周りの 人間たちがゆっくりと振り返ってその武器を、彼女たちに向けてきた。 「兵隊たちが!」 剣や槍、杖がゆっくりと彼女たちの方向を向いてくる。こいつは、その巨大に 発達した脳を利用して、脳波指令によって一気にその受信機を身につけた 大量の人間を操ることができる。 だいぶん散らばっているとはいえ、王軍の本陣であるから精鋭ぞろいで まだ三十人は残っている。これだけの兵隊から一斉攻撃を受けたら いくら彼女たちでもひとたまりもない。 しかし、アニエスは事態を改善する最短で最良の方法を選んだ。 自らの剣を不気味に浮遊し続けるチブル星人へ向かって投げつけたのだ! 「ちょ、アニエス!?」 キュルケが叫んだときには、すでにアニエスの剣はチブル星人を深々と貫き、 その後頭部にまで貫通、致命傷を与えていた。 「え……」 アニエス以外の全員が呆然とする中で、チブル星人は壇上の床に落ちて、 少しのあいだ足を痙攣させていたが、やがてまぶたを閉じると、そのまま 氷が溶けるように雨の中に消えていってしまった。 「よ、弱い……」 あんまりにもあっけなさ過ぎる星人の最期に、一同はそろってあっけに とられてしまった。いちかばちかで人間たちを操っている星人を狙おうとした アニエスも、予想を上回りすぎる戦果に喜ぶ気も失せてしまったほどだ。 だが、チブル星人は頭脳と引き換えに体を退化させてしまった宇宙人なので、 その脆弱さは人間以上で、過去もウルトラセブンのエメリウム光線一発で 簡単に倒されてしまっている。自らの代わりに戦わせるアンドロイドや、 人間の洗脳計画を立てるのはその裏返しともいえた。 どっちみち、星人の見た目の不気味さに警戒して、手を出せずにいた キュルケやタバサは騙されたようで不愉快だったが、星人が死んだ おかげで、武器を上げかけていた兵隊たちも、糸の切れたマリオネットの ように次々と泥の上に倒れていった。 「なんか釈然としないけど、洗脳は解けたみたいね。王子様のほうはどう?」 キュルケに問われて、彼を介抱していたロングビルは、洗脳の後遺症で 昏睡状態に陥っているけれど、生命には別状なさそうだと答えた。あとは ほかの人間も正気を取り戻したあとで、本職の医者に見せるしかあるまい。 ただしウェールズを連れて行くわけにも、かといって見ず知らずの自分たちが ここに残るわけにもいかないので、彼を司令部用と思われた近くの大き目の テントに運んで、そこの簡易ベッドの上に寝かせた。 「わたしたちにできることはここまでね。とりあえずこれでヤプールの計画は 頓挫させられたのかしら」 「いや……まだあの赤い怪獣がいる。あれを倒さない限り、ヤプールは何度でも 計画を立て直せる」 タバサがいまだに降りしきる赤い雨のかすむ先で、なおも戦い続けている ウルトラマンAとノーバの戦いを仰ぎ見ると、キュルケはふっとため息をついて、 それから気持ちを切り替えるように、濡れた髪をかきあげた。 「そうか……三段構えの作戦とは、その執念には恐れ入るわね。でも大丈夫よ、 エースが負けるわけないじゃない」 陽気にウィンクしてみせ、一行はそうだなと互いと自分に確認しあった。 ウルトラマンAとノーバの戦いは、まさに佳境を迎えていた。 エネルギーがブラックテリナ戦で消耗していたとはいえ、エースは ノーバと互角以上に渡りあい、追い詰めていっている。これならば、 もうエースの勝利は揺るぎないだろう。そう思い、彼女たちはこの戦いの 最後を見届けるべく再び飛び立とうとしたが、その直前で笑顔を引きつらせた。 なぜなら、ノーバに今まさにとどめを刺さんとするエースの背後に、 どす黒い次元の裂け目が出現したからだ。 「あれは……エース、危ない!」 キュルケとロングビルが絶叫し、その声がエースに届くのと、エースの 背中に青黒いエネルギー弾が炸裂したのはほぼ同時だった。 「グワァァッ!」 無防備な方向からの奇襲を受けて、エースは吹き飛ばされて地面に うつぶせに倒れこんだ。 (あ、あれは……まさか) 次元の裂け目からその姿を現し、エースに不意打ちをかけたその怪獣を、 才人はよく知っていた。かつて、健談宇宙人ファントン星人が地球に落とした 非常食料『シーピン929』が圧縮を破って巨大化し始めた事件で、GUYSは シーピンを宇宙空間まで移送する作戦を立て、才人はその光景を生中継で 見ていたが、作戦開始寸前にそいつは突如現れた。 (高次元捕食体、ボガール……) (馬鹿な、円盤生物に続いて、ボガールまでも復活させたというのか!) エースすら、目の前の光景を信じられなかった。ボガールのことはエースも 知っているが、宇宙の星々の生命を食い荒らし、果てしなく強大化を続け、 なおかつ宇宙警備隊の追撃もかわし続けた、あのボガール一族の中でも 特に進化したこいつを蘇らせられるとは、この短いあいだにヤプールの 力は想像を超えて巨大化していたのか。 そのとき、赤い雨の中にとどろくように、異次元のかなたからヤプールの 忘れようもない声が響いてきた。 「ふぁーはっはっは! 罠にかかったな、ウルトラマンA」 「ヤプール!」 「先日のノースサタンに続いて、ブラックテリナに、さらにノーバをも連戦して 倒しかけるとはさすがだな、だがここまでは敵ながらあっぱれとほめてやるが、 まだエネルギーは残っているか?」 やはりそれが狙いだったのかと、エースや才人たちは内心で歯噛みをしたが、 それよりも、これほどの怪獣軍団をヤプールが作り上げていたことが脅威である。 「ヤプール、貴様どうやって円盤生物やボガールまでも蘇らせたのだ?」 「ふははは! 以前お前たち兄弟の末っ子と戦ったロベルガーやノーバは、皇帝の 命を受けて俺が再生に協力したのだ、ボガールは、怪獣墓場に漂っていたのを 復活させるのには骨を折ったが、以前貴様に言っただろう。この世界に 満ちるマイナスエネルギーの規模は地球をしのいでいる。我らの捨て駒 として充分役に立ってくれたこの国の王子一人にしても、復讐心、猜疑心、 破壊衝動、わしがあれこれ手を加えるまでもなく、闇のとりこになっていた。 おかげで、軍団の再編も滞りなく進んでいるわ!」 ヤプールの一人称がコロコロ変わるのは、奴が多数の意識の集合体で あるからだろうが、ホタルンガ戦のときにヤプールが言っていたことが、 ここまでだったということがエースを愕然とさせた。 人間の汚れた心、マイナスエネルギーの発生にとって、ハルケギニアの 中でも特に内乱中のアルビオンが有力だったのは今さら驚くことでもないが、 超獣だけならまだしも、系統のまったく違う円盤生物やボガールまでも これほどの数を操っているとは。 「貴様が、この国の争いを画策したのか?」 「ふん、我らは人間同士の小ざかしい争いになどは興味はない。それどころか 感謝してもらいたいものだ。中々こっけいな見世物ゆえに、少々長引くように してやったが、我らが手を加えなければ、あやつらは当にどちらかが皆殺しに なるまで戦い続けて、貴様の嫌がる大量の死者が出ていただろうからな」 盗人猛々しいとはよく言ったものだ。それでも、アルビオンの人々が自ら 生み出した、貴族にとっては権力欲、支配欲、平民にとっては戦争に便乗した 金欲、物欲また双方に共通する復讐心、持てる者、身分が上の者への妬み、 嫉み、それらの邪念が、怪獣という形に変わって自分たちに襲い掛かって きているのは間違いなかった。 「ウルトラマンAよ、もう一度聞くが、こんな醜く歪みきった世界を、守る価値 などがあるのか?」 「ヤプールよ、その問いに対する私の答えは常にイエスだ。人間には 醜い心も確かにある。しかし、美しい心を持った人間も決して絶えはしない。 この世界にそうした人が一人でも残っている限り、私は戦う」 正義と悪、光と闇、守るものと壊すもの、そして未来を信じるものと 奪おうとするものは、けっして相容れることはなかった。 「ふふふ、まあ貴様ならそう言うだろうと思ったが、まだまだ我らの計画は 序の口だ! 無数の怨念を滞在させているのはこの国だけではない。 貴様一人がいくら奮闘しようと、この世界の滅亡は止められぬ! ウルトラマンA、貴様が守ろうとした人間の心が蘇らせた悪魔によって 死ぬがいい、ゆけボガール、エースを食い殺せ!」 ヤプールの声が終わるよりも早く、ボガールは自分に命令するな とばかりにヤプールの声の響いてきた空間の歪みに、腕から発射した 波動弾を撃ち込んで消滅させると、エースに襲い掛かってきた。 「ヘヤッ!」 突撃してくるボガールを正面から受け止めて、力負けすることなく エースは食い止めた。もうカラータイマーの点滅は相当に早くなって いるが、まだまだ不完全なボガールにやられはしない。 けれど、正面のボガールを受け止めた隙に、エースの背後から ノーバが鎌状の左腕を振り下ろしてきた! 「ヌワァッ!」 火花が散って、エースの巨体が崩れ落ち、倒れこんだエースを ボガールが蹴り上げる。 (くそっ、挟み撃ちかよ) (もう……ほとんど力が残ってないっていうのに) 勝ち誇るボガールを見上げて、才人とルイズは苦しげな声を漏らした。 通常はエースは二人の安全のためにと、肉体のリンクを切ってあるが、 ダメージの蓄積量が一定を超えると二人にもダメージが行ってしまう こともある。以前のザラガス戦で、エースの受けた目潰しが二人にも 反映されてしまったことがその顕著な例で、今はまだ疲労感が 襲ってくる程度だが、このままでは二人とも衰弱が進んでしまう。 なのに、残りわずかな生命力を振り絞って、エースは立った。 (だが、やるしかない! ここで負けたら、何十万という人間同士が 殺しあう惨劇が生じてしまう) それを避けるためにも、エースは引くわけにはいかなかった。むしろ、 そうしてエースの退路を絶つことも、ヤプールの策謀が悪辣極まりない ことを示すよい証左であっただろう。 ただ、そのために同化している才人とルイズまで生命の危険に 晒すことはエースの本意ではなかったが、ここで引いて世界が 地獄と化することは、二人にも承知できることではなかった。 (おれなら大丈夫だ、だから気にしないで戦ってくれ) (このくらいで、へたる……わけないでしょう。余計なことを、気にせずに…… さっさと終わらせちゃって) 二人とも、フルマラソンの後のような疲労感に襲われているはずだが、 文句の一つも言わずに、わずかな自分の生命エネルギーさえ 分け与えてくれた。 その思いを無駄にしないためにも、エースは二体の凶悪怪獣へ向けて立ち向かう。 「トァァッ!」 だが、心とは裏腹に、エースのエネルギーは底を切り、疲労も限界に 達していた。 ボガールとノーバが同時に光弾と光線を放ってくるのをエースは避けられずに、 直撃を受けて思わずひざをついた。 「グゥゥ……」 動きの止まったエースに対しても、二匹は攻撃の手を緩めずに、ボガールの 尻尾が蛇のように伸びてきてエースを突き倒し、飛び上がって円盤形態に なったノーバが、高速回転しながらカッターのようになったマントで体当たりをかけてくる。 「ウワァァッ!」 もし、エースが万全の状態であったならば、ボガールとノーバの二匹が相手でも 充分に戦うことはできただろうが、ヤプールの言うとおりに、スノーゴン、ノースサタン、 ブラックテリナときて、この二匹と、あまりに短期間に続いた連戦によって、 エースのエネルギーは衰亡しきっていたのだ。 そしてついに、ノーバがエネルギー切れ寸前に陥ったエースを、後ろから 鞭と鎌で羽交い絞めにして動きを封じると、ボガールは背中に羽のように 収納されていた捕食器官を、牙がびっしりと生えた口のように大きく広げて 迫ってきた! (くそっ、おれたちをエサにするつもりか!) 才人はボガールの意図を正確に見抜いたが、エースのカラータイマーはもう 消滅寸前にまで点滅を早めて、たった一つの光線を撃つエネルギーも、 組み付いたノーバを投げ飛ばすだけの体力も残されてはいなかった。 (くそっ、負けられない、負けるわけにはいかないんだ!) それでもエースの心は折れないが、今頃ヤプールは念願だった宿敵の最期を 前にして、異次元で大笑しているだろう。命令に従わないとはいえ、ボガールは 飢えを満たそうと、捕食器官を全開にして着実にエースに迫ってくる。 しかし、ヤプールはエースを倒すことに固執するあまり、一つだけ完全な 計算違いを犯していた。 はじめからこの戦いをじっと見守っていた一対の眼、それはずっとウルトラマンAと その敵を値踏みするように、戦いの一部始終を冷徹な思考で監視し続けていたが、 その者にとって、宇宙の調和を乱す存在、ボガールの出現を持ってついに動いた。 天空を覆い尽くしていた黒雲が切り裂かれ、陽光とともに一筋の光の矢が 今まさにエースを捕食しようとしていたボガールの背中に突き刺さったのだ! 『ダージリングアロー!!』 爆発とともにボガールが吹き飛ばされ、その余波で驚いたノーバの力が 緩んだ隙に、エースは脱出に成功した。 (あれは……) エースは、そしてキュルケたちは、晴れ渡っていく空の下で、金色の光に 包まれながら、血のようだった赤い雨とはまったく対照的に、邪悪を焼き尽くす 炎のような力強い真紅にその身を包んだ戦士を見た。 「もう一人の……ウルトラマン」 光に圧倒されるように消えていく暗雲を背中に見ながら、誰のものとも しれない呟きがシルフィードの背に流れたとき、本来交わるはずのなかった 異世界の光が、最初の邂逅を果たしたのだった。 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7242.html
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 ――降臨祭最終日:ガリア王国・プチ・トロワ―― 暖かな陽光に照らされる廊下を、一人のメイドが二つの膳の乗った台車を押しながら歩いていた。 一つ膳の上には、焼きたてのふっくらしたパン、色取り取りの野菜のサラダ、肉汁の垂れるローストチキンなどが乗り、 もう一つの膳の上には、暖かな粥の入った大き目の皿、塩の入った瓶、スプーンなどが乗っている。 メイドは廊下の突き当たり、このプチ・トロワの最奥に位置した豪華な扉の前に立ち、ノックをする。 「誰だい?」 中から少々生意気な感じのする少女の声が聞こえた。 「朝食をお持ちしました、イザベラ様」 メイドはそう答え、扉を開けようと取っ手に手を掛ける。すると…、 「ま、待て!? 入って来るな!!」 その言葉にメイドは怪訝な表情を浮かべる。 朝食を持ってきたのに”開けるな”とはど言うことだろうか? そういえば…とメイドは他の召使達から聞いた話を思い出す。 随分前から、イザベラが自分の部屋に人を入れないようになったのだ。 三度の食事を届ける時だけでなく、用事を言い付ける時もわざわざ自分から部屋の外に出て話をするのだ。 部屋の掃除も、最近はペットの三匹の幻獣と一緒に自分でやっているらしい。 勿論、それまでのイザベラを知っている人からすれば、これらは異常な事態である。 高慢で我侭、非情な性格のイザベラが、自分の部屋の掃除をメイドにさせないなどありえない。 そんな事を考えていると扉が開き、イザベラが顔を出した。 「ご苦労だったね。じゃ、さっさと戻りな」 言いながらイザベラは台車を引っ掴むと、部屋の中に引きずり込む。 メイドは不思議そうな表情でイザベラに尋ねる。 「あの、イザベラ様?」 「何だい? わたしは”戻れ”と言ったはずだよ…」 イザベラはメイドを睨み付ける。 本来ならばその一睨みでメイドはこれ以上無い恐怖を味わい、飛ぶような勢いでその場を去っていただろう。 だが、不思議な事にメイドは然程恐怖を感じなかった。 …イザベラの睨みに凄みが無いのだ。いつもの相手を見下すような、憎悪するような感情が一切感じられない。 代わりに今の彼女から感じる物…、それは”焦り”だ。 何故だか解らないが、今のイザベラには余裕が無い。メイドはそれなりの人生経験からそれを感じ取った。 「どうかしたのですか?」 「いいから! 帰れ! 今直ぐに!」 イザベラの焦った叫び声が、朝のプチ・トロワに響き渡る。 メイドはそんなイザベラを見つめ、小さくため息を吐いた。 こんな態度は普段ならばしない。 今のイザベラが彼女には、癇癪を起こす小さな子供と何ら変わりなく見えたからだった。 「何かお困りな事があれば、その時に。それでは失礼します」 小さく会釈し、メイドはイザベラの前から去っていった。 イザベラは鼻息も荒く、扉を勢いよく閉めた。 「ったく…、わたしが言う事に大人しく従っていればいいのに…どいつもこいつも」 「のほほほほ、いつもと態度が変わりすぎているのですから…変に思っても仕方ないですよ」 暢気な声がイザベラに掛けられる。 イザベラは深くため息を吐き、声の主を睨み付ける。 「…誰の所為だと思ってんだい?」 「のほほほほほほ♪」 楽しそうに大笑いしたのはジョーカーだった。 イザベラの天蓋付きのベッドに横になりながら、片手をヒラヒラと振っている。 先のタルブにおけるジャンガとの大喧嘩の末に大怪我を負い、今はイザベラの部屋で療養中である。 その全身には絆創膏やら包帯やらが巻かれ、実に痛々しい。 イザベラはベッドへと歩み寄る。台車はペットのジャイアントムゥが押してきた。 「まったく……あんたが見た事無いほどの大怪我負って戻ってきた時は、わたしは本当にビックリしたよ。 あんたがそんなになるなんて考えた事も無かったからね…」 イザベラは思い返す。 ボロボロになったジョーカーが自分の部屋に戻ってきた時、イザベラは心底驚いた。 こいつは見た目も性格もふざけているが、色んな意味で油断ならない。 こんな大怪我を負って帰ってくるような事態は今の一度たりとも無かったのだ。 慌てたイザベラはベッドに彼を寝かし、慌てて大量の包帯や水の秘薬などを取り寄せたのだ。 無論、自分の部屋で何をしているかなどは一切秘密にして。 だが、どうして秘密にするのか? それは、使い魔ごときに献身になっている姿を見られたくないからに他ならない。 そんなのは彼女のプライドが許さなかった。 故に、ジョーカーの傷が治るまでの間、イザベラは人の立ち入りを禁じたのだった。 イザベラは台車に乗った膳の一つをベッドの横のテーブルに置く。 瓶に入った塩を粥に適度に振り掛けると、粥の入った皿とスプーンを手に取る。 粥を掬い、ふーふーと息を吹きかけて冷まし、ジョーカーの口元に運ぶ。 「ほら、食べな」 「これはどうも。では遠慮なく」 口に寄せられた粥が無くなっていく。…閉じたような口でどうやって食べてるのか、甚だ疑問である。 スプーンが空になると、次を掬って口元へ運ぶ。そんな事を繰り返していると粥は空となった。 「おかわりはいるかい?」 「いえ、もう十分ですよ」 そうかい、と呟き、イザベラはもう一つの膳を手に取り、自分の朝食を取る。 「あ、そうです。イザベラさん?」 突然、思い出したかのようにジョーカーが口を開く。 「何だい?」 「お外のご様子はどうでしょうか? 今、アルビオンの方は大変な事になっているようですが…」 その言葉にイザベラは怪訝な表情になる。 聞きたがる理由は解る。今、アルビオンに居るだろう”親友”の事が心配なのだろう。 だが、こんな大怪我を負う原因となった相手の事を未だに慕い続けるその感覚は、彼女には理解し難い物があった。 「なんだってそいつの事を心配するんだい…、もう喧嘩別れしたんだろ?」 イザベラの言葉にジョーカーは笑う。 「とんでもない!? ワタクシとジャンガちゃんは深~い絆で結ばれてるんですよ。 それがどうして”あの程度”で切れたりしますか? いやいや、有り得ませんネ」 これほどの大怪我を負ったというのに”あの程度”呼ばわりとは…、イザベラは半ば呆れかえってしまった。 大きくため息を吐く。それを見て、ジョーカーは口を開く。 「イザベラさんだって、心配なんじゃないですか?」 「…何がだい?」 「シャルロットさんの事ですよ」 その言葉にイザベラの両目が開かれ、口元にパンを運んでいた手が止まる。 「な、何でわたしが、あのガーゴイル娘を…心配しなきゃならないんだい? あの娘は裏切り者だよ? 死んで清々はするけど、心配なんか微塵もしてないね」 そして、思い出したかのようにパンを握る手を動かし、イライラを発散させるが如く食い千切る。 それを見つめながら、ジョーカーは、ぷぷぷ、とさも可笑しそうに笑う。 その笑い声にイザベラは、キッと睨み付けた。 「何が可笑しいんだい!?」 「いやいや、イザベラさんも可愛い所が在ると思いましてネ…」 「んな!?」 イザベラは開口する。 「実の所、ワタクシ全部知ってるんですよ…、貴方がガーゴイルや人形と言って表は罵りながらも、 その裏でそんな態度しか取れない自分に悩んでいる事を。いやはや、悩めるお年頃ですか…ピュアですネ。 もう、素直に謝りたいのに謝れない…、そんな自分にイライラして周りに当たる…、そして更に落ち込む悪循環…。 いやはや、素直になれればどれだけ楽になれるやら…。 イザベラさんも本当に大変ですネ…、のほほほほほ―――ギニャァァァーーーーーーーッッッ!!!?」 響き渡るジョーカーの悲鳴。イザベラが包帯の一部を取り去り、瓶の中の塩を擦り込んだのだ。 それを行っているイザベラは無表情…、尚の事怖かった。 一通り擦り込み、イザベラはジョーカーの顔を真っ直ぐに睨み付ける。 「おい、わたしが何だって? もういっぺん言ってみろ、ええ、おいこら!?」 乱暴な口調で問い詰める。 ジョーカーは死にそうな表情で声を絞り出す。 「な、何でもないです…イザベラさん…」 「フン!」 大きく鼻を鳴らし、イザベラは自分の席で朝食を再開した。 それを横目で見ながらジョーカーは呟く。 「まぁ…冗談抜きで心配なんですよネ、お互いに…。いえ…ただの杞憂だと思うんですが、嫌な予感がするんですよ…」 その言葉を聞きながら、イザベラは無言で食事を続けた。 ――同日:アルビオン大陸・軍港ロサイス―― 降臨祭最終日、軍港ロサイスは人で溢れ返っていた。 誰しもが恐怖に駆られた表情をし、我先にと船に乗り込んでいく。 キメラドラゴンの群れと大量のボックスメアン、その双方によってシティオブサウスゴータは壊滅的打撃を受けた。 今回の襲撃によって出た死傷者は連合軍や町の住民を含め、数万人…もしくはそれ以上とも言われている。 怪物同士の同士討ちが無ければ、あの街に居た者全てがこの世には居なかったかもしれない。 同士討ちの隙を突く形で、何とか軍港ロサイスまで連合軍や避難民は退避できた。 だが、それで全てが解決したわけではない。 退避の際の偵察の竜騎士の報告によれば、首都ロンディニウムより敵主力部隊の出撃が確認されているのだ。 タイミングから考えても、先の化け物による襲撃はアルビオン側による物だという事がよく解った。 ぐずぐずしている暇は無い。 ド・ポワチエ等首脳部の人間がいない為、臨時で指揮を取っていたアニエスは本国に退却の許可の打診をした。 だが、事情が飲み込めていない王政府からは許可は出ない。 それでいきなり怒るほどアニエスも子供ではない…、彼女にも本国の人間の考えは解った。 それまで連勝を続けていた軍が突然の化け物の乱入で壊滅し、今は敗走しているなど確かに信じ難い事だろう。 しかし、事実なのだ。このままでは座して死を待つばかり。 アニエスは半日を掛けて本国と折衝し、漸く許可を出させた。 普通の軍人ならば無許可での撤退準備などしないだろう。 アニエスは折衝と平行して撤退の準備を進めていた為、半日が経過した今でも順調に事は進んでいた。 罪を問われるかもしれない…などの考えは彼女には無かったのだ。 ロサイスに臨時で設置された司令部で、アニエスは兵站参謀と話し合っていた。 アニエスは兵站参謀に尋ねる。 「撤退の完了までどれだけ掛かりそうだ?」 「何とも言えませんが…予め進めていたのが幸を制しそうです。おそらく、今夜までには…」 「ギリギリと言ったところか…」 敵の進行速度がどれほどのものかは解らないが、今夜までにここに到達するのは不可能だろう。 折衝と撤退の準備を平行して行ったのはやはり正解だった、とアニエスは思った。 と、誰かが司令部に入ってきた。偵察に出ていたジュリオだ。 「戻ったか。どうだ、敵軍主力の様子は?」 もし、敵軍の進軍速度が予想以上に速かったら…、アニエスの脳裏に悪い予感が一瞬過ぎる。 が、その予感は大きく外れた。 「それがね、随分とおかしな事になってるみたいだよ?」 「何だと?」 アニエスは竜騎士から報告を聞いた。 「敵主力が引き返してるだ?」 ジャンガは眉を顰める。 ジュリオは、ああ、と頷く。 彼はアニエスに報告をした後、その足でジャンガ達の所へと来たのだった。 「変な話だと思うだろ? こちらは化け物達の襲撃でガタガタだ。それを見越して彼等は軍を動かしたに決まっている。 なのに、途中で引き返し始めた。絶好のチャンスを自ら放棄したんだ。変と思わない方がおかしい」 ジャンガは顎に爪を添えて考える。 何故、敵の主力は引き返したのだろうか? キメラドラゴンやボックスメアンとの同士討ちを恐れた? いや、それなら動かす意味が無い。 こちらへの挑発行為? それも考え辛い、意味の無い行為だ。 ならば…引き返さなければならないだけの事態が起きた? では、全軍引き返させるだけの事態とは何だ? 暫し考え――そして思い至った。 「鳥篭の鳥が逃げたんだな」 「鳥?」 タバサが聞き返す。 「ねぇ、それってどう言う事? 鳥って何の事よ?」 ルイズの言葉には答えず、ジャンガは準備運動を始める。 「な、なにしてるのよ、あんた?」 「ちょっと行って来るゼ」 「行くって、何処に行く気なのよ?」 ジャンガは振り返らずに答える。 「敵主力のところだ」 一同全員驚愕する。…何を言っているんだこいつは? 「ま、待ちたまえ!? 君は本気で言っているのか? 四万はいるぞ、敵の主力は!?」 「そうよ! 引き返してくれるんだったらいいじゃないの、放っておきなさいよ!? だいたい、途中のシティオブサウスゴータには、まだあの化け物達が居るでしょ?」 ギーシュとキュルケが慌てた調子でジャンガに言う。 それらを聞きながらジャンガは首の骨をコキコキと鳴らす。 「姫嬢ちゃんが逃げたんだよ」 「「「「「「え?」」」」」」 「だから、奴等が引き返してるのは脱走した人質を確保するためだろ。主力が出てるって事は城は殆どもぬけの殻…。 そんなんじゃ、逃げた鳥を捕まえるのは難しい。だから引き返させたんだ」 「そんなの…解らないじゃない?」 ルイズの言葉にジャンガは笑う。 「キキキ、ああ解らないゼ」 「ちょ、解らないって、あんたね!?」 「だから確かめてくるんだろ? 何かあったらこいつで知らせてやる」 言いながら取り出したのはンガポコだった。先の艦隊決戦の際、ガーレンのメッセージを届けた奴だ。 艦隊決戦の際にメッセージを届けさせたが、その後もこうした事態を想定して手元においておいたのだ。 「じゃあな、ちィとばかし行って来るゼ」 言うが早いか、返事も待たずにジャンガは風のように駆けだした。 ジャンガは限界以上の速度で走り続ける。 「相棒、敵の主力は本当に女王陛下の脱走で引き返したと考えているのかい?」 背中のデルフリンガーの声にジャンガは静かに返す。 「さてな…、正直解らねェ。今しがたも言ったがよ、だから確かめに行くんだよ」 「だがよ、脱走が本当だったら、連れて帰るのは危険じゃねぇか?」 「…だよな」 面倒くさそうな表情で、頭を爪で掻きながらジャンガはぼやく。 「ま、そん時はそん時で考えるゼ」 「行き当たりばったりだな…」 「ウルセェ…」 そんなやり取りをしている間に、あっという間にシティオブサウスゴータへとジャンガは到着した。 ジャンガは一旦立ち止まり、シティオブサウスゴータの様子を見る。 建物は倒壊し、辺りからは火災の名残である黒煙が立ち上っているが、火災そのものは収まったようだ。 デルフリンガーが鞘から飛び出す。 「如何するんだ相棒? 遠回りするか?」 「いや、突っ切る。ここまで走ってきて解った。ガンダールヴの速度なら簡単に撒ける」 そう言ってジャンガはシティオブサウスゴータの中に突っ込んだ。 ジャンガは入ると同時に、キメラドラゴンとボックスメアンの攻撃を受けるとばかり思っていた。 だが、実際はそんな事は無かった。…それ以上に驚くべき光景も広がっている。 「…寝てるだと?」 あちこちに醜悪なキメラドラゴンの姿があった。だが、そのどれもが寝ている。 いや、どんなに不気味な姿の化け物でも生物ならば寝るのは当然だ。だが、少々不自然なのだ。 普通に地面や瓦礫の上にねそべっているのもいれば、飛んでいる最中に落下したとも思える格好で瓦礫に埋まるものもいた。 更に奇妙な事にボックスメアンも活動を停止していた。 どの機体も瞳の光が消えており、操る者がいない操り人形のように地面に崩れ落ちている。 何故だ? 人間の兵は戻して、これらは何故活動を停止させる必要があった? と、ジャンガは視界の端に気になるものを見つけた。 それは幻獣だった。無論、ジャンガの世界のである。 マジックマギ――嘗て学院でジョーカーが放った幻獣。 それも一匹だけでなく、あちらこちらに何匹もいる。 何でこんな所に居るのだろうか? マジックマギは一匹一匹がキメラドラゴンの前に立っている。 時折杖を振ると青白い雲がキメラドラゴンの頭上に現れる。 「ありゃ『スリープ・クラウド』だな。眠りの魔法だよ」 背中のデルフリンガーが呟く。 その言葉から察するにどうやら”こっち”の魔法のようだ。 何故マジックマギが使うのか…など愚問だ。 どうやら、キメラドラゴンが眠っているのはこいつ等が原因の様だ。 ボックスメアンの方は直接マスターコンピューターのスイッチが切られているのだろう。 勿論、それは”どうして眠っているか?”の理由の答えであって、”何の目的で眠らせているか”の答えにはならない。 ジャンガは暫く辺りの様子を伺っていたが、気にせず走り出した。 「いいのかよ、放っておいて?」 「構わねェよ。寧ろ、俺には大助かりだ」 「…この間と同じだな」 いつの事だ…とは聞かなかった。タバサを助けに行った時、見張りの兵隊達が眠っていた事を指しているのだ。 ジャンガはそれを行った犯人に大体見当はついていた。 だが、今回のは何故だか違うような気がする。…ならばどうして? となるが、考える必要も無い。 今はとにかく突っ切るのみだ。 息を切らせながら、アンリエッタは力の限り走った。 街の路地裏を走り、物陰に身を潜めながら周囲の様子を伺い、また走る。 ハヴィランド宮殿を脱出してからは、ずっとこんな調子だった。 そのまま連合軍がいる所まで逃げきろうと考えていたが、現実はそうそう上手く事を進ませてはくれない。 脱走した自分を捕まえるべきだろう…、前線に出ていただろうアルビオン軍がロンディニウムへと引き返してきたのだ。 軍は今、総出で街を捜索し、自分を探している。 竜騎士が空を飛び、トロール鬼などの亜人が表通りを徘徊するのが見えた。 アンリエッタは呼吸を整え、改めて外の様子を伺う。 今度は周囲に気配は無い…。アンリエッタは裏路地を走り出した。 その瞬間、肩に激痛が走った。 痛みに足を縺れさせてしまい、地面に転んでしまった。 見れば肩口にマジックアローが刺さり、傷口から血が流れている。 そこに三人ほどのメイジが現れた。アルビオン軍なのは間違い無い。 一人が下卑た笑みを浮かべながらアンリエッタの髪を鷲掴みにする。 「あぐっ!?」 肩口の傷と髪を無理やり引っ張られる痛みに声が漏れる。 痛みに汗を流しながら、それでもアンリエッタは気丈に目の前のメイジを睨み付ける。 男は笑った。一国の女王と言えど、こうなればただの小娘だと、嘲笑った。 悔しさに唇を噛み締めながらも、アンリエッタは杖を振ろうとする。 だが、別のメイジに杖を持った手を強かに打たれ、杖を落としてしまった。 抵抗の術を奪った三人はそのままアンリエッタを乱暴に立たせる。 一人の首が落ちた。 一人の胴が裂かれた。 一人が血反吐を吐いて倒れた。 突然、命を落とした三人にアンリエッタは訳が解らず、ただ呆然と三人の屍を見つめる。 その屍の向こうに長身の影を見た時、アンリエッタは安堵感を覚えた。 「ジャンガさん…」 相手の名を呼びながら思わず涙を浮かべる。 ジャンガは特に何を思うでもなく、アンリエッタに近寄ると背負った。 デルフリンガーの鞘は多少邪魔だろうが、そこは我慢してもらう。と言うよりも、文句は言わせない。 「テメェで掴まってろよ? 俺は両手使いたいんだからよ」 「は、はい」 肩口はまだ痛むが、掴まっている事が出来ないほどではない。 ジャンガの首に回した手に僅かに力を込める。 瞬間、ジャンガは疾風のように駆け出した。 路地裏を駆け、表通りを突っ切り、立ち塞がる者は毒の爪で片っ端から切り伏せた。 そのまま街の傍に広がる大きな森の中へと逃げ込んだ。 暫く走り、適当な大木の陰で立ち止まると、様子を伺う。 遠くからアルビオン軍の兵士の声が、上空からは竜騎士の乗る竜の羽ばたきや鳴き声が聞こえてくる。 だが、こちらには気が付かない様子だ。 ジャンガはアンリエッタを背から下ろし、自分も腰を下ろした。 「やれやれ、まさかとは思ったがよ…本気で脱獄するとは思わなかったゼ。キキキ、お転婆もここまでくれば上出来だゼ」 「わたくしも必死でしたから……痛っ」 肩口の痛みがぶり返してきた。 傷を庇うように手で覆う。 「手酷くやられたもんだな…」 「…向こうも色々と余裕が無いのでしょう。貴族としての誇りも品性もなくなってきているのでしょうが…」 アンリエッタは先程の男の顔を思い出し、歯噛みする。 ジャンガはそれを見ながら息を吐き出す。 「とりあえず…現状報告しとくか」 懐からンガポコを取り出し、起動させる。 『ン、ンガ?』 目を瞬かせ、ンガポコは起動した。 ジャンガはそのンガポコを見下ろしながら言った。 「メッセージを頼むゼ、伝言ロボ。『姫嬢ちゃんは無事だ。そっちの脱出船の最終便が出そうになったらこいつで連絡よこしな』 以上だ。軍港ロサイスに居る、タバサ嬢ちゃん達に届けな」 『ンガ!』 一声大きく返事を返すとンガポコは空へと飛んでいく。 飛び去っていくンガポコを見て、アンリエッタはジャンガに尋ねる。 「あの、今のは?」 「俺の世界の伝言ロボ。お前らに解り易く言えば、伝書フクロウなんかと変わらねェよ」 「いえ、そうではなく、脱出船とは?」 「ああ…その事か。知らないのか?」 アンリエッタは首を振る。 連合軍がこのアルビオンに来ているのは知っている。 だが、脱出船とは…敗走しているのだろうか? ジャンガは事情をかいつまんで説明した。 降臨祭の最終日になってシティオブサウスゴータに化け物が現れた事。 化け物の大暴れで連合軍はボロボロになり、避難民と共に軍港ロサイスまで退却した事。 今は撤退の真っ最中だと言う事。 自分は敵主力が後退した理由を調べに来た事。 「あの、では何故戻らないのですか?」 「お前バカか?」 いきなりバカと言われアンリエッタはムッとなったが、直ぐに怒鳴る事はしなかった。 「どう言う意味ですか?」 「今の状況考えろ。敵さんは全員お前を探す事に夢中になっている。つまり、お前が連中を足止めしているようなものだ。 実際、お前が足止めになったお陰で撤退の準備は滞りなく進んでるんだ。 このまま真っ直ぐ向こうに戻ってみろ…、敵も全員撤退中の味方の所に呼ぶはめになるぞ?」 「あ…」 アンリエッタは己の迂闊さに項垂れた。 自分は今敵に追われているのだから、ロサイスに戻ればそこまで敵が来るのは明白な事実だ。 確かに、今戻るのは危険と言える、ジャンガの読みは正しい。 「解りました。…でも、いつまでこうしていれば良いのでしょうか?」 「だから、その為にあいつを飛ばしたんだよ。撤退の最後の方で逃げられるようによ。 空に逃げれば連中も流石に追い辛いだろ」 「それはいつ頃になるのですか?」 「さてな…、とにかく待つだけだ…と。敵が此方にやって来たらまた走るからな」 そう言ってジャンガは大木に寄りかかると目を閉じた。寝てはいないだろう。 アンリエッタはため息を一つ吐き、自分も大木に身体を預けた。 今は少し休もう…、アンリエッタも目を閉じた。 前ページ次ページ毒の爪の使い魔
https://w.atwiki.jp/actors/pages/5630.html
サンドリーヌ・ボネールをお気に入りに追加 サンドリーヌ・ボネールのリンク #blogsearch2 サンドリーヌ・ボネールとは サンドリーヌ・ボネールの84%は税金で出来ています。サンドリーヌ・ボネールの10%はむなしさで出来ています。サンドリーヌ・ボネールの6%は元気玉で出来ています。 サンドリーヌ・ボネール@ウィキペディア サンドリーヌ・ボネール サンドリーヌ・ボネールの報道 Liane Foly – フランスの最新ニュースのアンテンヌフランス - AntenneFrance アレクサンダー・ロックウェル監督、25年ぶりの日本公開作『スウィート・シング』は子煩悩全開で撮影 (1/2) - スクリーンオンライン 主演・岡本圭人×岡本健一の親子共演舞台『Le Fils 息子』8月30日より東京ほかにて上演決定! - スクリーンオンライン アカデミー賞最有力! 映画『ノマドランド』──放浪する主人公を支える詩の力 - GQ JAPAN セルジュ・ゲンズブール没後30年、音楽界に今なお強い影響 - AFPBB News “ヌーヴェル・ヴァーグの祖母” 伝説の女性監督アニエス・ヴァルダが遺したセルフ・ポートレート『アニエスによるヴァルダ』 | BANGER!!! - BANGER!!!(バンガー!!!)映画評論・情報サイト 『愛の記念に』から『92歳のパリジェンヌ』。女優サンドリーヌ・ボネールの軌跡 - シネマズby松竹 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 サンドリーヌ・ボネールのキャッシュ 使い方 サイト名 URL サンドリーヌ・ボネールの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ サンドリーヌ・ボネール このページについて このページはサンドリーヌ・ボネールのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるサンドリーヌ・ボネールに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/651.html
地上 ベール・ゼファー 結界が砕け散った。 赤い月は消え、空に光るは白い月。 舞い散る結界の破片と共に金色の光が舞い降りた。 光はフェイト・T・ハラオウン。 「来たわね」 フェイトは答えない。 左手を突き出し、周囲に円筒形の魔法陣を複数展開させる。 「プラズマスマッシャー!」 魔法陣から電光の槍が撃ち出される。 ベール・ゼファーの視界を埋め尽くすほどの槍がつるべ打ちに撃ち出される。 「不意打ちなら通用すると思った?」 それでもベール・ゼファーには届かない。 歪んだ空間は槍の直進を許さず、ベール・ゼファーを避けて上へ、下へ、左へ、右へ。 「あなたもあの娘と一緒に殺してあげるわ」 光が右手に集まる。 絶対命中の光が強さをましていく。 「リブレイ……」 頭上に気配を感じた。 影が走った。 空 緋室灯 結界が内側から光り始めると同時に加速。 ガンナーズブルームがトップスピードで接触する直前に、灯の目の前で結界が割れた。 スピードは落とさない。 可能な最高速で目標を目指す。 見つけた。 空中にとどまり手足をだらんと脱力している白い魔道師、高町なのは。 なのはに向け、わずかに軌道修正。 落ちた速度を再び上げる。 すぐそばで気配がした。 「緋室灯!おとりを使うなんて何をする気?」 人影がいる。 地上から瞬時に飛び上がった人影は破壊の力を持つ白い光を纏った手をふるう。 「ベール・ゼファー!」 灯はガンナーズブルームを軸に縦に半回転。 ガンナーズブルームに足を絡ませ宙吊りになる。 ベール・ゼファーの手は宙を斬る。 灯は速度を落とさない。 宙づりになったまま両手を広げ、なのはに飛ぶ。 ぶつかる直前になのはの背中に手を回す。 なのはの手が自分の背中をひっかくのを感じた。 指に力が入っていない。 ガンナーズブルームに魔力をつぎ込む。 灯もまた、限界を超えた速度で飛んだ。 空 ベール・ゼファー 「私を無視する気ね」 蠅の女王は獲物を逃がす気はない。 「フライト」 宙を蹴り、光を纏って空を飛ぶ。 内火艇 ティアナ・ランスター エンジン音の響く内火艇に、ガンナーズブルームに乗った灯がなのはを抱いて突っ込んでくる。 ティアナとスバルは衝撃が加わらないように二人を受け止める。 放り出されたガンナーズブルームが床に激突。 滑りながら回転し壁にぶつかった。 パーツが砕け、外れていき、そこいらに散らばっていく。 焦げる臭いがした。 いくつかのパーツが煙を上げている。 壊れていく機械を見るのはいやなものだ。 だが感傷に浸っている暇はない。 ハッチの外、内火艇の後ろから魔力と音が迫ってくる。 打ち合わせ通りハッチギリギリに立ってクロスミラージュを構える。 目標が見えた。 高速で飛ぶ内火艇とそれに併走するフリードとフェイトを追ってくる。 内火艇も決して遅くない。 それなのに距離はどんどん狭まっていく。 「あんな女の子が!?」 構える両手の力が少し抜ける。 「ティアナさん!早く!」 エリオの叱咤が聞こえた。 「わかってる!」 手に力を入れ直す。 「フェイク・シルエット」 空 フェイト・T・ハラオウン ティアナの作り出した幻影が少し外れた軌道を飛んでいく。 あまり外れたコースを飛ばすことはできない。 幻影がばれてしまう。 あと少しだけ騙せればいい。 光が空を走った。 ベール・ゼファーの魔力が幻影を切り裂く。 霧散する幻影を確認したベール・ゼファーは本物の自分たちを追ってきた。 「プラズマスマッシャー!」 再び雷光をとぼす。 あと少し、少しだけ。 「待ちなさい」 ベール・ゼファー手が内火艇をつかんだ。 途端、フェイトの視界は遮られる。 周りの景色が次元空間を思わせるものに変わっている。 ベール・ゼファーは腕だけを残し消えていた。 その腕もすぐに力をなくし次元空間に消えていった。 空 ベール・ゼファー 逃げる内火艇の前方に魔法陣が見えた。 アンゼロット宮殿に続くゲートだ。 そこに入らせまいと内火艇をつかむが遅かった。 内火艇はゲートに消える。 同時にゲートとなっている魔法陣も消えた。 アンゼロット宮殿とこの場所の空間は切り離され、ついでに腕も切り離された。 「逃げられたみたいね」 切り離された腕があった場所を見る。 「フリップ・フラップ」 それは事象をゆがめる魔法。 ベール・ゼファーが腕を切り離されたという事実は消滅する。 故に、ベール・ゼファーは当然そこにある自分の腕を見る。 元に戻った腕を伸ばし、空間を探る。 「ゲートを閉じた……いえ、破壊したわね」 追跡を封じるためだろう。 「よほど、あの娘達を買っているのかしら。アンゼロット」 さて、どうしよう。 ここから追跡はできない。 別のゲートの場所はいくつか知っている。 そこから、追撃を試みるか。 止めることにした。 アンゼロット城に襲撃をかけたこともあったが今はその時と同じではない。 アニエスが世界結界を食べていくことによる世界の混乱がアンゼロット城の防備を固めさせているだろう。 「そうね、なら……来るのを待ちましょう」 アニエスの居場所は知られている。 せっかく作った異世界の結界を壊される可能性が残るのはつまらないが、追撃が難しいなら迎え撃つのも悪くないだろう。 それにアニエスは世界を食べるほどに強くなる。 時間は味方している。 「お客様を迎える準備をしましょう。釜の中に料理を入れて煮込むの。ことこと、ことこと」 光の尾を引きベール・ゼファーは再び空を飛ぶ。 「ふたを開けるのはお客様。開けたらきっとびっくりするわ」 さあ、どうお迎えしましょうか。 とても、とても楽しみ。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/studytb801/pages/15.html
ヒーロー(9名) 旧・二部ヒーロー ヒーロー業界関係者 虎徹の家族 バーナビーの家族 カリーナの家族 ウロボロス関係者 その他 ヒーロー(9名) 鏑木・T・虎徹 バーナビー・ブルックスJr. イワン・カレリン カリーナ・ライル アントニオ・ロペス キース・グッドマン ネイサン・シーモア ホァン・パオリン ライアン・ゴールドスミス 旧・二部ヒーロー Mr.レジェンド ステルスソルジャー ボンベマン Ms.バイオレット スモウサンダー チョップマン ヒーロー業界関係者 アレキサンダー・ロイズ アニエス・ジュベール アルバート・マーベリック ベン・ジャクソン 斉藤 ケイン メアリー マリオ ユーリ・ペトロフ ナターシャ ロバート 虎徹の家族 鏑木楓 鏑木友恵 鏑木安寿 鏑木村正 バーナビーの家族 バーナビー・ブルックス エミリー・ブルックス サマンサ・テイラー カリーナの家族 エリック・ライル クリスティーナ・ライル ウロボロス関係者 ジェイク・マルチネス クリーム ハンス・チャックマン ロトワング シス H-01 その他 エドワード・ケディ ライオネル・ホーク 戻る→トップページ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/819.html
通路 フェイト・T・ハラオウン 城に突入したフェイト達は砲弾が掘り進んだ通路の中を飛んでいた。 円筒状の通路は砲弾の衝撃波のためか天井がかなり高くっている。 壁面の所々にある焦げ痕がいかに強い力で砲弾が撃ち込まれたかを示している。 あまりと言えばあまりの光景に、フェイトは砲弾の中にいる柊蓮司の事が気になった。 その時、背中に大きな気配を感じた。 存在を誇示するように叩きつけてくるこの気配。 間違いない。彼女だ。 フェイトは空中で反転。視界に気配の元をおさめた。 「ソニックフォーム!」 「Sonic Drive」 バリアジャケットが一部が消え、新たな形となる。 防御のために使われていた魔力のほとんどは速度と攻撃に回される。 使われる魔力も急激に増す。 このフォームを保持するだけで魔力の消費を強いられるが他に彼女に対抗する方法はない。 彼女が片手が光る。 光は瞬時にふくれあがり、刃となってフェイトに向けて走った。 通路 高町なのは 「ブラスター3!」 なのはも背後の気配を感じると同時に振り向いた。 「フェイトちゃん!」 光が走る直前にフェイトの前に回り込む。 レイジングハートを前に構え、全てのブラスタービットを全面に展開させる。 さらにカートリッジ数発の魔力を集中させる。 「Protection Powered」 光はブラスタービットのプロテクションを貫き、レイジングハートで作ったプロテクション・パワードに激突する。 「く、ううううっ」 光の熱量がなのはの体をあぶる。 バリアジャケット越しに熱さを感じるほどに目の前の光は凶暴な威力を持っているのだ。 「えぇえええええい!」 バリアと光が同時に爆発した。光はなのはを襲うことはない。 ブラスタービットでプロテクションを何枚も重ねていたおかげだろう。 爆発の煙が通路に立ちこめ、なのは達と彼女の間を隔てる。 高い足音が近づいてきた。 一歩一歩、靴音が重圧となる。 「フェイトちゃん」 フェイトに少しだけ視線を送る。 「うん、わかってる」 二つのライオットブレードを羽のように広げたフェイトがうなずく。 「ティアナ。ライトニング、スターズ両方の指揮はあなたがして」 「はい」 「エリオ、キャロ。ティアナの言うことをよく聞いてね」 「はい」「わかりました」 いい返事だ。 フリードの羽音が遠ざかっていく。 煙が少しずつ晴れてきた。 通路 スバル・ナカジマ ウィングロードを走るスバルは後ろを少し見て、前に向き直った。 それでも気になる。 また少し後ろを見ようと首をひねった。 「スバル!もう振り向いたらダメよ」 ティアナの叱咤が飛ぶ。 「ティア、でも」 なのはが心配だった。 灯がなのはを助け出したとき、手足が赤黒く変色して、うわごとまで言っていた。 また、ああなるかも知れない。 「少しでも早くアニエス・バートンを倒すの。そうすれば、なのはさん達の助けになるわ。いいわね」 「……うん」 スバルはもう振り向きはしなかった。 通路 高町なのは 足音が止まった。 煙が晴れ、彼女の姿が見えてくる。 裏界の大公。蠅の女王。 巨大な魔力を持つベール・ゼファーが前と同じ微笑みでそこにいた。 「意外ね。あなたたちが足止めをするの?」 「あの子達じゃ、あなたの相手にならないから」 ベール・ゼファーが静かに髪をかき上げる。 「なら、こう思っているの?自分たちなら、私に勝てるって」 答えは「いいえ」だ。 だが口には出せない。出せばくじけてしまう。 なら「はい」と答えることは? それも出来ない。 柊力の影響下でも未だ存在する自分たちとベール・ゼファーの差が強がりすらも許さない。 「それとも私とお話でもしたいのかしら?」 なのはは首を横に少し振る。 ベール・ゼファーから目は話せない。 少しの隙が致命的なものとなる。 「してあげてもいいわよ」 「え?」 意外な答えに手の力が抜けそうになる。 「ただし、私の僕になるのなら」 ベール・ゼファーは両手を広げる。 2人を迎える聖母のように。 「そう、私の僕になりなさい。高町なのは、そしてフェイト・T・ハラオウン。私の力となり、世界を滅ぼす助けとなりなさい。そうすれば、貴方たちを殺さないでいてあげる。それだけじゃないわ。人の身では望んでも得られない力を与えましょう」 「できない……わ」 「そう」 「私達は、みんなを助けるためにここに来たの。それに、あなたの僕になったらあなたと対等に話せなくなると思うの」 「私と対等に?人間のあなたが私と?面白いわ。でも、それなら戦うしかないわね」 なのは首を縦に振る。 ベール・ゼファーはなのはの目の奥をじっと見つめた。 「痛くはなかったの?」 何も答えないなのはからベール・ゼファーは目を離し、今度はフェイトを見る。 「怖くはなかったの?」 そして、ベール・ゼファーは2人に遠くから見るような視線を送る。 「それでも私と戦うの?」 「戦う。世界を守るため、そしてその後、あなたと話すために」 「戦ったら私が話す気になると思うの?太古からウィザードと戦い続けた私が!」 ベール・ゼファー声が、魔力が嵐のごとく荒々しく吹き荒れる。 「今はダメかも知れない。でもこの次なら。私がダメでも、その次の人なら。その次の次の人なら……そんな未来のために、あなたと戦うの」 荒れ狂う魔力は瞬時に落ち着き、今度は凪のように静まる。 「私の前にそうやって立つウィザードはいつもそう。貴方たちはウィザードじゃないけど同じね。強情で、頑固で、不屈で……それで、強い!そして、いつも私の邪魔をする。だから、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン。ここで貴方たち2人を倒させてもらうわ!」 ベール・ゼファーの口から呪文が紡ぎ出される。 「はあぁああああああああっ」 黒い球体を周囲に浮かべる魔王に雷の剣を広げたフェイトが走った。 アニエスの祭壇:ティアナ・ランスター ティアナ達は飛び込んだ。その部屋がこの城の最奥だとすぐにわかる。 部屋の中央でこの世界まで追ってきたステラが8の字を描いて飛んでいたからだ。 人間の目のような独特の模様が着いた球体がティアナ達をじっと見つめていた。 その言い方ももう正確ではないだろう。 ステラは目のような模様のある球体ではない。 魔王の目、そのものなのだ。 自分たちを見つめている魔王は何をするつもりなのだろう。 それもわかる。 その部屋には巨大な蝗が何匹もいた。 壁や天井には動物の内臓にある絨毛のように触手が無数に生えている。その触手達は近寄ればティアナ達を即座に打ち倒そうと体をたわめている。 それらはステラの動きに会わせて揺れていた。 ステラの指示を待っているのだ。 ステラがぎらりと光った。 ティアナ達が入ってきた入り口が収縮し、閉じて無くなる。 「なのはさん達がくる前に私たちを倒そうってつもりね」 ティアナはクロスミラージュを持つ手を交差させる。 「そうはいかないわ。みんな、ステラを狙うわよ。魔王の目を破壊すれば、アニエスを倒せるわ!」 「うん」「はい」「はいっ」 スリップ音を立てて加速するスバルに蝗が顎を開けて襲いかかる。 「援護するわ!」 ティアナの魔法弾がその蝗の顎を砕く。 次の蝗がさらにスバルの肉を削ごうとするがそれまでにはさらに前進できるはずだ。 「我が乞うは、疾風の翼。若き槍騎士に、駆け抜ける力を」 キャロの詠唱を聴きながらティアナはスバル頭上の蝗を落とした。 奥の祭壇に捧げられたインテリジェンスデバイス・オッドが魔力光を受け、光った。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/35527.html
タンケラボーガス ヨーロッパに伝わるボーギーの一。
https://w.atwiki.jp/sankaiou/pages/22.html
wiki編集掲示板/ログ アリツルートでマーズテリア船に落とされたせいか、円環が6つ揃わない・・・ - 名無しさん 2016-05-01 20 56 54 公式に1.02パッチでてるし、それで対応可能かも - 名無しさん 2016-05-03 10 16 25 アリツルートの水精の部分でザハリオスと遭遇後とあったが、遭遇前でもイベントは発生したのでそれが条件ではないと思う - 名無しさん 2016-05-01 21 09 35 毒霧平原2付近で戦闘、次のターンで訪問が条件かも知れない(要検証) - 名無しさん 2016-05-01 21 15 06 自分のメモ帳みたいに書いてる奴いるけどちょっと頭使えよ - 名無しさん 2016-05-03 05 51 22 ボルハでレイアウト候補だしてもらえたら ソーニャでそれを転写します - 名無しさん 2016-05-03 11 33 08 アルヴィド編にて、ルェアイを襲った後十何ターン後(確認忘れた)マーズテリアに滅ぼされます。以降買い物は不可 - 名無しさん 2016-05-04 00 02 35 ちょうど50ターンで襲われます。 - 名無しさん 2016-05-05 02 15 02 小ネタ・豆知識とユニットのワープロモードは使いにくいのでは? - 名無しさん 2016-05-04 00 19 21 シナリオ攻略の共通で、イルヤナとザハリオスの出現場所逆だぞ‼ - 名無しさん 2016-05-04 15 48 48 船体強化パーツ 自体は共通で 獲得可能(レベル)上限がちがうみたいですね。アリツのは、なんかの書き間違いかとおもたレベル - 名無しさん 2016-05-04 16 44 02 アリツの投石みたいな固有がある 完全一致じゃない。船体スキルは固有あるし - 名無しさん 2016-05-04 17 24 09 ヘタレスの遺跡 4勢力撃破状態でヘタレスの遺跡ⅠをクリアしたらⅡ~Ⅴまで一気に出た 出現条件のとこ微妙に変える必要ありかと - 名無しさん 2016-05-05 00 44 30 ヘタレスをクリアではなくて、潜り済みでは? - 名無しさん 2016-05-05 06 45 48 変更前のコメントだよ - 名無しさん 2016-05-05 17 05 16 2つとも変更前のコメントじゃないのか? - 名無しさん 2016-05-05 19 06 57 違うよ 時間見てもらえばわかると思うけど - 名無しさん 2016-05-05 20 29 42 アリツルートの「海洋侯イベント」ですが、導きの水晶は購入ではなく、“ハルメトヤ川6”でターン終了させることにより翌ターン冒頭で拾うイベントがあります。また同イベントは「全勢力撃破後」でも発生します。 - 名無しさん 2016-05-05 09 08 16 “ハルメトヤ川5”でもイベントが発生しました。ハルメトヤ川5、6以外で発生するかはわかりません。 - 名無しさん 2016-05-05 13 08 38 それな、たぶん2周目からは初っ端から購入可能。1周目だとハルトメヤ川6で拾えるみたい - 名無しさん 2016-05-06 00 30 26 アルヴィドの文 添削は全くかまいせんが、消えた情報自体は、こちらでは復活できません。海底は書くことすくなげなんで。ロウ後、ボルハ行き見込 - 名無しさん 2016-05-05 16 18 17 埋めとクリア優先でラファエラ攻略開始。商船4回攻撃とか、やりこみはスルー - 名無しさん 2016-05-05 18 25 06 編集者様へお願い 質問掲示板にて既出の質問について再度書き込む方が多数見受けられます、申し訳ないですがwikiトップと質問掲示板に注意喚起文の記載をお願いできませんか?同じ質問に返答返すのも飽きてきました。 - 名無しさん 2016-05-05 23 49 46 FAQをシナリオ毎に分けてみました。ゲーム内容っていう分類は範囲が広すぎるので。見にくかったら元に戻していいです - 名無しさん 2016-05-06 02 47 34 メニューバーにキャラごとのシナリオ攻略の直リンクをつけました。 - 名無しさん 2016-05-06 17 25 20 ルェアイをアルヴィドで犯して眷属にすると2割引?になる - 名無しさん 2016-05-06 22 30 07 海洋侯イベントの水収集、魔神ヴェパルーが乗船してるときに水取るとクリアできる気がする - 名無しさん 2016-05-07 01 12 40 共通のとこに書いてある「古びた座礁船」 ソーニャだと報酬が違うよ - 名無しさん 2016-05-07 07 35 45 最奥の報酬は概ね資源なのですが、キャラ固有の場合があります。 実際の報酬内容まで指摘してもらえると助かります - 名無しさん 2016-05-07 13 06 09 現時点では、シナリオ攻略の個別で 反映されている場合有 - 名無しさん 2016-05-07 13 09 39 横からついでですが、雇用ユニット関係で共通遺跡のLVもルートによって差異あります。古びた水橋:水精雇用可ルートLv10~12、不可ルートLV22~24。古びた避難所:風精雇用可ルートLv10~12、不可ルートLV25~27 - 名無しさん 2016-05-07 21 22 37 間違えた古びた水橋は雇用可能はLv12~14か。 - 名無しさん 2016-05-07 21 26 31 ルエアイの商船だが20Tで危険種呼び寄せ、30Tで闇商人取引追加と思う。1キャラしか見てなかったから、確認できた人いたら追加頼む - 名無しさん 2016-05-07 14 08 37 トップページを編集できる方(攻略wiki管理者)へお願いがあります。メインメニューの『シーン回想』の上に『CG鑑賞』という項目を新たに設けていただけないでしょうか。未回収のCGの回収方法について意見交換ができればと思います。 - 名無しさん 2016-05-07 14 46 58 管理してる人ここ見てないのかな・・・ - 名無しさん 2016-05-10 12 53 39 要望をお聞き届けいただきありがとうございます。少しずつですが情報を書き込んでいきたいと思います。 - 名無しさん 2016-05-12 01 04 06 アニエス編 商船で策略秘宝『布教』購入可能(財宝1500) - 名無しさん 2016-05-08 05 00 00 シナリオ/共通の海底 (やったやつだと)アリツ・ソーニャ・アニエスのchaosルートはlawのとこに書いてある内容 - 名無しさん 2016-05-08 21 27 52 「部隊」の使い方間違ってるところが結構あるので気をつけて 「軍団」とすべきところで「部隊」を使ってるやつとか - 名無しさん 2016-05-09 02 14 49 正直←のキャラクターの項目いらんよね。全ルートやると勝手に埋まるし。それこそCGの項目が必要、イルヤナの残り1枚とかもまだ未解明だし - 名無しさん 2016-05-10 23 56 12 攻略情報アリツ概要の家畜CGですが、円環6つでも確認できました。編集ができるかたお願いします - 名無しさん 2016-05-12 15 07 54 ソーニャLaw?エンディング後秘宝入手でクリア済みキャラの影が雇用可能のようです - 名無しさん 2016-05-14 22 10 47 patch3の修正内容だから……(ー_ー;) - 名無しさん 2016-05-15 12 46 35 シナリオ攻略 共通の前編共通魔法に妖滅者招聘があるけどアニエス√で入手できたっけ - 名無しさん 2016-05-15 13 18 34 遺跡:古びた水橋は、水精のお守り所持が必要条件に入ってますね。アニエス√だとお守りなしじゃ出ませんでした - 名無しさん 2016-05-18 17 44 11 アリツ編でボルハのみ処刑、あとは仲間にした場合でも4Pのシーン回想埋まりました。 - 名無しさん 2016-07-05 19 13 34 こっちで報告し直し。ルェアイの商船のページでアマゾネスがアリツルート以外買えると書いてありますが、アリツルートでも買えました。 - 名無しさん 2016-09-24 22 40 00 古びた樹杜、龍神の杜、いにしえの樹杜、すべて杜(もり)が社(やしろ)になっていたので修正しました。 - 名無しさん 2017-03-01 21 26 11 名前 返信する際は、該当コメント左のチェックボックスを選択してから、書き込むボタンを押してください enterキーを押すと、改行ではなく「書き込み」が行われてしまうので注意してください
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6289.html
さんかいおうのゆびわ 機種:PC 作曲者:Emotional Union 発売元:エウシュリー 発売年:2016年 概要 ジャンルは戦略級SLG。6つの勢力を代表する6人のキャラクターから主人公を選び、それぞれが持っている指環を奪い合うバトルロワイヤル方式の海洋シミュレーションゲーム。 海賊を題材しており、陽気な曲も多い。 公式曰く、ボーカル曲はOPED共にブランド初起用の人らしいが・・・ 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc1 覚醒する伝説 タイトル画面 desire hexagram 作編曲:柳英一朗 オープニング歌:Ayumi.アリツ編、ソーニャ編のラストバトル自軍フェイズ 心は大海原の流れと共に アリツ編自軍フェイズ 淡泊な瞳に映る一面の青碧 ソーニャ編自軍フェイズ 2016年337位 舞い降りたる調停者の使命 アニエス編自軍フェイズ 理想郷を希求せし紅き暴君 ラファエラ編自軍フェイズ 晦冥に潜む赤眼の黒衣者 アルヴィド編自軍フェイズ 黄金に輝くは天下の権力 ボルハ編自軍フェイズ 戦場に訪れたひと時の休息 入浴シーン 闇夜に浮かぶ澆薄の月 夜、不安シーン 荒波は息を潜めて近寄る 求めし者は身近な存在 渦巻く恥辱と快楽 その絆の行方…… Disc2 舟艇なくしては語れない 船強化 商売はいつでも賢く ルェアイ商会 軋轢を生ずる海域 敵軍フェイズ 旗幟を掲げて勝利を掴め 自軍フェイズ中の戦闘 迫り来る数多の気勢 敵軍フェイズ中の戦闘 投げられし賽とその行方 頃来に否定されし暴圧 危険種との戦闘 円環の光は輝きを増して 砲撃戦 伝承に謳われし地へ 海底エリア自軍フェイズ 深淵に眠りし権勢 海底エリアでの戦闘 明かされた真意と真実 ラストバトル戦闘 旗幟を掲げよ 戦闘勝利 次に繋げる戦 戦闘敗北 伝説は伝説のままに ゲームオーバー exceed way 作編曲:クサノユウキ from STRIKERS EDスタッフロール歌:marina エウシュリーちゃんのテーマ いつもの サウンドトラック 珊海王の円環サウンドコレクション ※公式通販のみ OPデモムービー